ケーブルテレビから光回線への乗り換えは、固定電話や有料チャンネルを実際に利用されている方にとっては、やや複雑であることは事実です。
しかし、ネット回線のスピードや固定電話の安さ、対応エリアの広さが大きく違うために引越し時にも解約せずにそのまま使えることなど、ケーブルテレビと比較して高い優位性があり、乗り換えには大きなメリットがあります。
上記3つのいずれかに当てはまる方は必見です。乗り換えに難解な部分がある一方で、大きなメリットがあるケーブルテレビから光回線への乗り換え。しっかりわかりやすく紐解いていきますよ〜!
この記事では、ケーブルテレビからNTTの光回線(光コラボ全般)からの乗り換えを想定して、注意すべき手順を記していきます。
光コラボとは、ドコモ光やソフトバンク光といった、NTTの光回線を利用したサービスのことを指しています。
ケーブルテレビと光回線のネット回線の違いは?
ケーブルテレビで提供されるインターネット回線と、光ファイバーを用いたインターネット回線(光回線)とでは、大きく特徴が異なります。その違いを解説していきます。
ケーブルテレビのネット回線の特徴
ケーブルテレビのメインサービスは、もちろんテレビ番組を各家庭に届けることです。本業ということもあり、テレビのサービス自体は質が高いものになっています。
一方、インターネットは、テレビと同じケーブルを使って、あくまで副次的にネット回線サービスを提供をしているに過ぎません。
そのため、ケーブルテレビのネット回線は、ネット回線専用の光回線と比較したときに、速度は劣る場合が多いことが特徴です。
また、速度が劣る割には、料金は光回線と同等程度の場合が多く、ネット回線部分においては、利用におけるメリットが少なくなっています。
光回線のネット回線の特徴
一方で、光回線は光ファイバーを使った、高速通信かつ大容量通信を行うことを目的として整備をされた回線です。
そのため、ケーブルテレビが提供するネット回線と比べると、高速度での通信が可能です。
それでいて料金もケーブルテレビと同等や、やや割安となることも多いことも特徴です。
ほとんどの地域でNTTの光回線は対応をしているため、引越しの際にもそのまま持ち運べることもプラスですね!
ケーブルテレビから光回線に乗り換える時の注意点
ケーブルテレビから光回線の乗り換える際には、テレビや固定電話、インターネットのそれぞれに注意点があります。
乗り換え時の注意点(ネット編)
ネット回線部分においては、特に注意が必要な項目はありません。強いていうなら、ネットができない期間が発生しないよう、光回線の工事が終わったタイミングでケーブルテレビの解約をすることです。
これにより、ネットができない期間が発生せずに、スムーズな移行が可能になります。
乗り換え時の注意点(電話編)
現状固定電話をケーブルテレビで利用をしていて、光回線移行後も固定電話を利用したいと考えている人は、注意が必要です。
電話番号を変えずに光回線に移行する場合には、利用している固定電話の番号がNTT発番かどうかを確認する必要があります。
NTT発番とは、最初に電話番号を作った際に、NTTで番号の払い出しを行ったかどうかということを意味します。最初に番号発行を行ったのがNTTであれば、問題なく電話番号を変えることなく光回線への移行が可能です。
しかし、NTT発番ではない場合は、固定電話の番号を引き継ぐことができず、新しい番号を作成するしかなくなります。
ただ、現状は固定電話をご利用の方の大半がNTT発番になっています。
NTT発番かどうかがわからない場合
電話番号を発番したのがNTTかどうかわからない場合は、下記サイトからも検索が可能です。
検索の結果、NTT東日本、NTT西日本のどちらかが表示されれば、NTT発番である証拠で、問題なく電話番号の移行が可能であることを意味します。
固定電話番号キャリア検索サイト
固定電話番号の移行にかかる費用
基本工事費 (1,100円) | 番号ポ工事費 (2,200円) | 回線休止工事費 (2,200円) | 合計 | |
新番発行 | ◯ | 1,100円 | ||
番号引き継ぎ | ◯ | ◯ | ◯ | 5,500円 |
乗り換え時の注意点(テレビ編)
ケーブルテレビから光回線への移行時に、特に注意が必要なのがテレビです。パターンに分けて、注意点を確認していきます。
マンションにお住まいの場合
マンションにお住まいの方のテレビ移行時の注意点を見ていきましょう。
テレビを地上波やBSしか視聴していない場合
テレビを地上波やBSしか見ていない場合には、特に注意点はありません。
テレビを地上波やBS、CSしか視聴していない場合
テレビを地上波やBSに加えてCSも視聴をしている場合には注意が必要です。
ケーブルテレビを解約すると、CSが見られなくなってしまいます。
光回線に乗り換え後もCS放送を視聴したい場合には、方法が2つあります。
方法①ケーブルテレビをテレビ部分のみ解約せずに残す
インターネットや固定電話、テレビをまとめてケーブルテレビ会社と契約しているという方が多いと思います。
CS放送を引き続きみたい場合には、ケーブルテレビ各社ではテレビのみを解約せずに残すことができます。
ただし、テレビのみ残す場合は、料金が非常に割高になるため、おすすめできません。
方法②ひかりTVに加入する(おすすめ)
CS放送を光回線契約後も視聴をしたい場合、ひかりTVに加入することで引き続き見ることができます。
CS放送を視聴したい場合の、最も主流な解決策が、このひかりTVへの加入になります。
戸建にお住まいの場合
戸建にお住まいの場合でも、光回線に変えてもテレビの視聴はもちろん可能です。
場合別の手順を見ていきましょう。
テレビを地上波やBSしか見ていない場合
ご自宅に画像のようなUHFアンテナが設置されている場合は、テレビに関しては特にすることがありません。
ただ、ケーブルテレビを契約しているご家庭の場合は、設置がない場合の方が多いかと思います。
ここでは、設置がないケースについて記載をしていきます。
テレビオプションを契約する
光回線に乗り換えた際に、テレビオプションを契約することで、乗り換え後も問題なく地上波とBSの視聴が可能です。
テレビオプションとは、アンテナ不要で地上波やBSが見られるサービスです。
悪天候にも左右されずにテレビが視聴でき、アンテナもないため、自宅の外観を害することなく試聴を楽しむことができます。
テレビオプション
■テレビオプションの料金(ドコモ光の場合)※全て税込
月額:825円
初期手数料:3,300円(光回線と同時の場合)
工事費(テレビが1台):297円×24ヶ月(総額7,150円)
工事費(テレビが2台〜4台):1,045円×24ヶ月(総額25,080円)
これで、光回線を契約後も変わらずに地上波とBSを楽しむことが可能になります!
テレビを地上波とBS、CSを場合
地上波やBSに加えてCSも視聴する方に関しては、別途、スカパーに加入する必要があります。
スカパー(SKY Perfect JSAT Corporation)とは、日本の有料衛星放送事業者であり、多岐にわたるテレビチャンネルを提供する事業者です。
ケーブルテレビ同様、映画やスポーツ、音楽をはじめとした専門チャンネルを月額制で視聴することが可能ですよ!
スカパーの月額料金について
スカパーの加入には、テレビオプション同様に工事が必要になります。
ただ、テレビオプションの加入の場合に約25,000円ほどかかった工事費は、スカパーにl加入した場合は、工事費が無料になります。
■テレビオプションの料金(ドコモ光の場合)※全て税込
月額:825円
初期手数料:3,300円(光回線と同時の場合)
工事費(テレビが1台):297円×24ヶ月(総額7,150円)
工事費(テレビが2台〜4台):1,045円×24ヶ月(総額25,080円)
月額費用は、テレビオプションの825円(税込)に加えて、スカパー基本料の429円(税込)が必要になるほか、別途、パック費用が必要です。
パックには、11ジャンル50chが見放題の「スカパー!基本プラン」や対象の48chから好みの5chが選べる「スカパー!セレクト5」、同じく48chのなかから好みの10chが選べる「スカパー!セレクト10」、62chをハイビジョンで視聴可能な「スカパー光パックHD」があります。
戸建でCSも見る場合は、スカパーに加入をすれば、地上波とBSはもちろん、CS放送までしっかり見ることができます。
まとめ
以上がケーブルテレビから光回線に乗り換える際の注意点になります。
特に、固定電話や有料チャンネルを見られている方にとっては、やや手間がかかることは事実です。
それでも、ケーブルテレビと比べて光回線のメリットは、ネット回線の品質や固定電話の安さをはじめ、大きいはずですし、総額でも安く済むケースの方が多いと思います。
しっかり記事を読んで乗り換えを成功させてもらい、快適な光回線ライフをお楽しみくださいね!